ぼっち主婦のナゾの生態

息子を育てるぼっち主婦のあんなことやこんなこと。

【語彙力ゼロ感想文】コンビニ人間読了。「普通」の人たちにゾッとする。

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やっと読めたぞー!!

芥川賞受賞のコンビニ人間!!!!

ネタバレ注意だぞーーー。

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

村田沙耶香さんの作品は、

『殺人出産』『消滅世界』『しろいろの街の、その骨の体温の』を読了済。

 

すごい独特?な世界観を持っていて、よくそんなこと思いつくな…!という驚きと、世界の価値観に馴染めない人が出てくるイメージで、読んだ後は私の価値観も揺さぶられるなんとも言えない余韻を感じます。

 

が、これは…!!

これは半端ないぜ!!

 

めちゃおもろでした。

心が、えぐられる…!!

 

 

主人公は、コンビニアルバイト未婚の36歳。

 

この情報だけで、「ん?なんかちょっと訳ありの人なのかなぁ〜」なんて思う。

 

まぁその通りで、彼女はなんかちょっと変。

変っていうか、サイコパスっぽい。

子ども時代のエピソードで、公園で死んでいた小鳥を食べようと母親に言うんだけど、それを読んでわたしはえ!!たべる!?と最初ギョッとした。

 

子どもたちは小鳥のお墓を作って、そこに花を手向けるのだけど、

それは主人公から言わしてみれば、みんな小鳥がかわいそうだと泣きながら、花を殺している。と見えるのだ。

 

それを読んでわたしはまぁそうだよね…と妙に納得してしまった。

 

まぁそんな感じでなんかサイコパスっぽいんだけど、ある意味合理的っていうか、普通ではないんだけど、でも理解できないわけでもない主人公。

 

彼女は自分が社会の歯車の部品となれるコンビニのアルバイトをしているわけだけど、店員達とも関係良好だし、仕事はバリバリできるしで、ああ認められる場所あるんだなぁ〜ってほっとして読んでたら。

 

白羽という、普通になりたいのになれずにコンプレックス丸出しの、いるいるーー!!みたいな男がコンビニのアルバイトに仲間入りするんですよね。

こいつがなんかさぁ、コンビニのアルバイトしてるくせに、店員に注意されて、コンビニの店長で底辺のくせに、って後でぶつぶつ言うような、なんかすっげーやな感じのやつなんですけど。

 

まぁそいつがクビになり、そしてなんやかんやあって主人公と同棲するようになり、その事が店員達にバレた時。

 

よかったじゃん!!お似合いーーー!!

 

っていう店員達の言葉を聞いた時、私すんげーショックだったんですよ…。

だってあの白羽だよ!?白羽さんに非常に失礼だけど、白羽さんとお似合いって言われるくらい、実は浮いてたんだな、この主人公…って。

 

主人公は「普通」になるためにそれなりに努力していたし、コンビニ店員として仕事もできて認められていたと思ってたのに…。

 

「普通」って思われてなかったんだなぁって…。がつん、と頭殴られた感じした。

 

悔しいけど白羽さんの、

「ムラのためにならない人間には、プライバシーなんてないんです。皆、いくらだって土足で踏み込んでくるんですよ。結婚して子供を産むか、狩りに行ってお金を稼いでくるか、どちらかの形でムラに貢献しない人間はね、異端児なんですよ」

っていう言葉がね、ああ、そうかもね…と染みたわけですポイズン…。

価値観の多様化、それを認める社会っていうのがね、出来てる気がしてたんです。

でもさ、それって幻想かもな…って思ったんですよね。白羽さんの言う通り根底にあるものは縄文時代から何も変わってないかも。

まぁ人間は動物で、子孫を残すという太古からの使命がありますし。

白羽さんは男性だから、ある意味主人公より苦しい事が多かったのかもしれません。

 

まぁ私もそういえば、コミュ障だけど「普通」の枠からはみ出すのは怖いし面倒くさい。

「普通」の中に溶け込んで、無難に生きていきたい。

 

あと、主人公がいわゆる変なのは、よくある家庭環境が〜〜っていう理由ではないのです。

愛情もって育てられた彼女。妹も慕っている。

 

そう、理由はない!!!

彼女が変なのに理由はないのである。

理由はないけど、異質なものをみると何かしら理由をつけて安心したがる「普通」の人々。

 

 

この本を読んで、私はなんだか反省した。

わたしは「普通」の人間なんだろうけど、それを他人に押し付けるような事をするのは絶対やめようと思った。

 

本で書かれている「普通」の人たちの善意に、なんかぞっとした。

 

 

最後の終わり方。

私は主人公にとってハッピーエンドだと受け取った。

自分はコンビニ人間なんだと、自分の居場所?じゃないけど、主人公は気付いたわけだから。

周囲からは異質と受け取られる可能性が高いけど、主人公は人の目は気にならないタイプだし、コンビニ店員として世界の歯車を回していく。

白羽さんの方が心配じゃ!

彼は普通になりたい、普通を見返してやりたいという欲があるから、これからも辛いことがあるだろう…。

異質は排除されていく世の中だから。

 

 

面白かった!!

最近自分の時間がめっきり減って、なかなか本を読む時間がとれないけど…今度は村田沙耶香さんの『授乳』が読みたい。

 

あと、芥川賞の作品を全部読みたい!!という夢を叶えたい。